リスボンの記念建造物5選と、それが本当に語ること
2022年10月14日

リスボン中心部で目にするもののほとんどは、1755年より古くて生き延びたか、1755年より新しくて失われたものの代わりに建ったか、どちらかです。その年の11月の地震と津波は下町の大半を破壊しました。ある建物がこの線のどちら側にあるのかが分かると、街全体がぐっと読み解きやすくなります。
見るべきはこの五つ。理由も本当に大事なところだけ挙げます。
1. ジェロニモス修道院
1501年、ヴァスコ・ダ・ガマがインドへ発った地点の近く、ベレンで着工しました。建設費の多くは東方から届く香辛料への税で賄われました。マヌエル様式の現存する最良の例で、ロープや結び目、珊瑚、渾天儀に覆われたポルトガル・ゴシックです。海にすべてを賭けたばかりの国の装飾でした。
教会は無料で入れます。回廊は有料で、お金を払う価値があるのはそちらです。教会の扉のそばにはヴァスコ・ダ・ガマと詩人ルイス・デ・カモンイスの墓がありますが、遺骨が本当に本人のものかは完全には決着していません。
1983年からベレンの塔とともにユネスコの世界遺産に登録されています。
2. ベレンの塔
テージョ川の河口を守る要塞として1514年から1520年にかけて建てられた塔は小さく、装飾が細かく、写真では実物より堂々として見えます。中は天井の低い石の部屋が続き、細い螺旋階段を一方通行で上っていきます。行列がなかなか進まないのはそのためです。
北西の稜堡にある石のサイを探してみてください。1515年にインドサイがリスボンに運ばれたあとに彫られたもので、おそらくヨーロッパの石彫におけるサイの最初の表現であり、デューラーの有名な木版画のもとになったのと同じ動物です。
塔はもともと川の中の島に立っていました。地震のあと汀線が動いたため、いまは水際に建っています。
3. サン・ジョルジェ城
この丘の上はムーア人が要塞化し、1147年にポルトガル軍と十字軍が奪い、十六世紀まで王宮として使われました。地震で壊れ、いま立っているものの多くは二十世紀の再建です。石の一つひとつを十二世紀のものと決めてかかる前に知っておく価値があります。
来る目的は城壁と、瓦屋根越しに川まで見渡す眺めであって、内部ではありません。チケットは事前に買い、早い時間か遅い時間に行ってください。日中は行列です。
4. カルモ修道院
リスボンで最良の記念建造物は廃墟です。カルモ教会は諸聖人の日、堂内が礼拝者で埋まっているさなかの地震で崩落し、意図的に再建されませんでした。残るのは屋根のないゴシックの身廊で、空に開かれ、後陣には小さな考古学博物館があります。
このリストのどこよりも静かで、この街に何が起きたのかを、どんな解説板よりも雄弁に語ります。
5. サンタ・ジュスタのエレベーター
下町とカルモの廃墟を結ぶ鉄のエレベーターは1902年に開業しました。しばしばギュスターヴ・エッフェルの作とされますが、彼の作品ではありません。設計者はポルトガル人技師ラウル・メニエ・ド・ポンサールで、エッフェルの仕事に似ているのは時代と素材の問題であって、作者の問題ではありません。
乗るには料金がかかり、ごく短い移動のために長い行列に並ぶことになります。上の展望台にはラルゴ・ド・カルモから徒歩で、わずかな料金で上がれます。ほとんどの人にはそちらをおすすめします。
もうひとつと、正直な注記
ベレンの水辺に立つ発見のモニュメントは何世紀も前のものに見えますが、1960年、サラザール独裁下でエンリケ航海王子の没後を記念する博覧会のために建てられました。航海を称える一方で、それが何を可能にしたかには触れていません。ポルトガルは海路で奴隷化されたアフリカ人を取引した最初のヨーロッパの国であり、奴隷制を廃止したのは最も遅い部類でした。このモニュメントは、十五世紀の遺物ではなく二十世紀の政治の産物だからこそ、見る価値があります。
実用的なこと
ベレンは中心部から西へ列車か市電で短い距離です。修道院と塔と水辺は一度の外出でまとめてください。主要な施設の多くは週に一日、たいてい月曜が休みです。市電15番と28番は便利で、同時に街のスリの職場でもあるので、鞄は体の前で持ってください。リスボンは急坂の街です。ここの丘は飾りではありません。
記念建造物の合間に街を歩く
記念建造物は額縁で、その間の通りが街そのものです。街歩きゲームはその通りを主役にします。スマートフォンを手に少人数のチームで歩き、実在する広場や階段、教会に結びついた謎を解き、自分では見つけられなかったアルファマやモウラリアの一角に行き着きます。ガイドも決まった開始時刻もなく、好きなときにコーヒーで立ち止まれます。
友人同士でも家族でも、社員旅行や大人数のグループにも向いています。遊び方のページで流れを順に説明しています。
よくある質問
リスボンで最も重要な記念建造物は何ですか
ジェロニモス修道院です。建築としても、それが表すものとしても。ベレンの塔と同じ世界遺産登録を共有しています。
事前予約は必要ですか
ジェロニモス、ベレンの塔、サン・ジョルジェ城は繁忙期には必要です。時間指定券があれば一時間の立ちんぼうを避けられます。
ベレンにはどれくらい必要ですか
半日で修道院と塔と水辺をまわれます。その合間にエッグタルトを食べる時間も残ります。
サンタ・ジュスタのエレベーターはエッフェルが造ったのですか
いいえ。設計はラウル・メニエ・ド・ポンサールで、1902年に完成しました。エッフェル説は根強い誤りです。
1755年の地震は何を壊しましたか
下町の大半で、そのあと津波と火災が続きました。碁盤目状の下町はのちに再建され、カルモは廃墟のまま残されました。
リスボンは歩いてまわれますか
まわれますが、本当に坂の多い街です。上りは市電やケーブルカーを使い、下りを歩いてください。
とにかくどこかに登ってみてください
リスボンは坂を上る労力に、いつでも報いてくれます。ゲームを開催している街の一覧をご覧いただき、北部についてはポルトのクエストをお読みください。グループでの計画があればお問い合わせください。